ムカデを殺してはいけないという事を知っている方は、ちょっと鼻高さんといってもいいかもしれません。
ムカデを見かけると、どうしても心理的に、気持ち悪い・噛まれたら大変と考えて、熱湯などをかけて、抹殺しまう方も多いのではないでしょうか。
確かにムカデに噛まれた場合、腫れたりするなど、体に異変が起きる可能性もあり、最悪の場合には、アナフィラキシーショックを起こしてしまう事もあるのです。
それでも、昔からムカデを見かけても、殺してはしけないといわれ続けているのはどうしてなのでしょうか?
殺してはいけない理由があるのでしょうか?
ムカデを殺したらダメな理由って何なの?
ムカデを殺しては、ダメという方の多くは、おじいちゃんやおばあちゃんではありませんか?
ムカデを殺したらダメと言われても、噛まれた時には非常に痛く、その後も患部が晴れ上がり、おじいいちゃん・おばあちゃんは何を言っているのか全く分からないと考えている方もいます。
もしかして、「レッドムカデカモ~ン!」などとお笑いの道具にするから?なんて考える方も、世の中にいてもおかしくはないでしょう。
実は、ムカデは神様の使いという言い伝えがあるのです。
ムカデを使う神様が、存在するのです。
その名は、毘沙門天。
毘沙門天様だけは、七福神の中でも唯一甲冑をつけて、ムカデをまとっています。
七福神の中に入るくらいの神様?仏様?
ですから、その方がムカデをまとっているので、ご利益的要素があると考えるべきでしょう。
ムカデは足がたくさんありますが、この足が乱れることが決してありません。
それに、後退することなく前進あるのみ!なのです。
一糸乱れぬ足の動きを人間に見立てると、協調性という事が頭に浮かんでくるでしょう。
大勢の人の手に助けられながら、まい進することができるという事なのです。
毘沙門天様のご利益には、金運アップや商売繁盛などがあるため、毘沙門天様の使いのムカデにもその効果が、あると考えるべきということになります。
日本の鉱山には、必ずムカデをご神体とする神社も建立されることが多かったことから、鉱物を掘りあてることができますようにとの願いが込められているのでしょう。
ムカデには多くの足がありますが、足でお金がまつわる言葉としては、足が出るなどという事があるので、ムカデには、お金という意味がある事になります。
ムカデ=お金という考え方から、ムカデは殺してはいけないという理由になるのです。
自分の金回りが良くないのは、ムカデを見つけたら、必殺仕事人のテーマ曲が頭に流れて問答無用にやってしまうから、なのがわかりました・・・神様に逆らっていたのが原因だったとは・・・
蜘蛛も殺さない方がいいって本当?
ムカデを殺してはいけない理由が分かったところで、同じく見た目だけで害虫扱いされてします蜘蛛も殺さない方がいいのでしょうか?
蜘蛛は実は昆虫ではなく、節足動物なのです。
害虫という表現は実は間違いで、害節足動物というのが正しいのかと・・・
この蜘蛛にまつわる言葉で、朝蜘蛛は殺すな!と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
実は、蜘蛛はお釈迦様の使いとも言われているので、殺してはいけないとも言われています。
お釈迦様の使い!?ムカデも毘沙門天様の使いですから、昔の方々は、何か意味があって考え付いたとしか考えられません。
お釈迦様の使いなんて聞くと、蜘蛛を殺しては確実にいけないという概念に捕らわれてしまいますよね。
蜘蛛を殺してはいけない理由は、蜘蛛は晴れの日に行動することが多いことから、蜘蛛が巣を張らない日は雨という事がわかるといわれています。
農業をしている方には、蜘蛛は天気予報替わりだったことが推測されます。
また、蜘蛛は、家の中にいる害虫を、微力ながら捕食するので、益虫と考えるのが妥当になります。
それに、蜘蛛を殺すという事は、負のエネルギーの発生源になりますから、その日一日の運気を下げる結果となってしまいます。
お釈迦様の使いで益虫なのに、殺してしまう事は、自ら不幸を呼び込むことにつながってしまうのです。
蜘蛛の見てくれは、女性から見ればグロイ!ものですが、決して自ら攻撃を仕掛けてくることはありません。
人間がちょっかいを出すから、相手も反撃に転じてくるわけです。
つまり触らぬ鬼嫁・・・神に祟りなしです。
蜘蛛を見かけたら、グロイとは思わずに、お釈迦様が我が家に使いをよこしてくれたと思って見過ごしてあげましょう。
まとめ
ムカデや蜘蛛を殺してはいけない理由について紹介してきました。
見た目はどちらも悪いですが、どちらとも家の中にいる害虫を捕食してくれる益虫なのです。
それに、毘沙門天とお釈迦様の使いですから、人間が手を出してはいけないのです。
それでもと思うのであれば、蜘蛛を捕まえるのは難しいですが、ムカデならトングなどでつかんで、外にポイ!してもらえれば、無駄な殺生をしなくて済みますから、負のエネルギーをまとう事もないでしょう。
毘沙門天やお釈迦様の使いと聞いたら、殺すことなんてできなくなっちゃいますけどね。