熱を測る時、当然みなさんは体温計で測りますよね。
以前は脇下に体温計を挟んで長い時間測っていましたが、最近は電子体温計の技術の進歩により数秒で図ることが可能となりました。
脇と耳等、測る場所が違うのは、特に問題はないのでしょうか?
何気なく使っているものではありますが、知らないことも多いと思いますので、体温計の疑問を解消していただければと思います(^^)
体温計で耳と脇の温度差はあるの?同じなの?
以前までは、体温計といえば、脇の下に挟んで数分。
音が鳴ったら測定完了というものでした。
しかし、それでは小さなお子様などだとぐずったりとじっとしていられないこともあります。
最近では、耳穴に当てるだけ、わすか1秒ほどで調べることができる体温計も主流となってきています。
この、脇と耳、実は両方で測ると温度が違います。
これには、いくつかの理由があります。
◆ 人間の体温は、場所によって体温が違います。
よって、測る場所が違えば、当然温度も違ってくるわけです。
更に、場所によって平熱は違うため、高い場所もあれば低い場所もあります。
心臓や脳といった臓器に近い内部の方が比較的温度が高めで、外部の影響を受けやすい末端は低くなりがちです。
体温計の数字だけを見て、熱があるかないかを一概に決めることは出来ません。
◆ 私達が普段使っている体温計にも、様々なタイプがあります。
主に使われているのは予測式と、実測式。
自身の使っている体温計がどちらなのかは、どこの部位で測るかで知ることができます。
【予測式】
測り始めの体温と過去のデータを元に自動的に計算して予測して出した温度です。
耳や、額など、数秒で測れる体温計は、予測式が使われています。
【実測式】
体温計を直接肌に当てて、5分から10分ほど時間をかけてはかります。
体内、内部の正確な温度を図ることができ、病院の体温チェックは、こちらを、使われることがほとんどです。
海外では、口下、肛門と測る場所は国によって違いますが、日本では主に脇下での測定が多いです。
実際に、耳と脇で測った際の温度差は0.2~0.8度ぐらいでかなり差があることが分かります。
脳に近い耳では、少し高温に予測されるように設定されています。
更に、予測式の体温計では赤外線センサーより温度を測りますが、耳垢が詰まっていると測れないこともあるので注意が必要です。
体温計で舌下と脇下タイプで違いはあるの?
よく漫画などで、体温計を口にいれて測る絵柄を見ることがあります。
これは、正確に熱を測る正しいやり方です。
正確には、舌下です。
先程も、述べましたが人間の体温は場所によって体温が違います。
臓器に近い中心の温度が正しい体温となります。
もし、本当に正確に温度を測りたい場合は、
直腸(肛門から差す)→口(舌下)→脇下がで正しく測れる順番です。
実際に、肛門や舌下で体温を測ったり、一人ひとりが体温計を持っている国もあります。
日本では、衛生面的な問題もあり脇下で測ることが多いです。
正しい体温の測り方
では、体温を測る時、みなさんは正しい場所で体温を測れていますか?
脇にただ挟めばよいわけではありません。
体温計は、脇の窪みの1番中心に下からさすように挟みます。
動くと正確に測れないため音が鳴るまでじっとしておいて下さい。
汗をかいていたり、衣類の上からだと、正確に測定されないためしっかり汗を拭ってから測るようにしましょう。
まとめ
耳と、脇下ではかなり温度の差があるようです。
耳で測る時は、あくまでも目安だと言うことを忘れないようにしてください。
人間の体温は一日のうちにも多少の変動があります。
1度測った温度が平熱ではありません。
もしちゃんとした平熱を測りたい時は、同じ時間、同じ条件で何日か測定する必要があります。