2020年1月の終り頃から、新型コロナウイルスによって、全国で使い捨てマスク不足が発生しています。
落ち着いて対処すれば大丈夫なはずなのですが、人間の頭の中では、【不安=恐怖】という構図が成立してしまうのです。
使い捨てマスクの買い占めが、行われてしてしまいます。
今は、買い占め成功!と思っている方もいるかもしれませんが、この使い捨てマスクって未使用であれば、素材は不織布だし使用期限なんてないのでは!?
と誰もが思っているのではありませんか?
考え方によっては、人間が生み出したものには永遠に使用期限が来ないものなんて、ありえないのです。
使い捨てのマスクには、使用期限が設けられているのでしょうか?
不織布の使い捨てマスクの保存期限はある?長期保存は大丈夫?
使い捨てマスクって紙でできていると思っている方も多いでしょう。
実は、口や鼻を覆う部分は不織布という、紙は紙でもちょっと違った製法で製造されています。
大まかにいってしまえば、紙ですから保存期間というのは本来存在しないのが、基本的には正解になります。
でも、使い捨てマスクを製造しているメーカーでは、保存期間を設定していることが多いのが事実です。
メーカーによっては、3年や5年という期間を設けています。
未開封であれば、メーカーの保存期間の3年や5年は間違いなくクリアすることができるので、長期保存もすることは可能という事になるのです。
ここで、ピンときちゃった!という方もいるのではないでしょうか。
未開封という部分に注目しなければならないという事です。
使い捨てマスクの構造の多くは、不織布だけではできてはいません。
耳にかける部分は何でできているでしょう。
耳にかける部分は、ゴム製なのです。
何かゴム製でも問題があるの?って思っちゃう方も多いでしょうね~
よ~く考えてみてください。
輪ゴムを例に考えてみるとわかりやすいと思いますが、輪ゴムって数年使わずに放置していると、伸ばした瞬間にブチブチ切れたりすることはありませんか?
使い捨てマスクの不織布はなんの問題もないのですが、保存期間が設けられている理由というのは、ゴムの部分に対しての使用期限と考えた方がいいです。
ゴムは空気に触れることで、ゴムに使用されている油分が放出されてしまうので、油抜けしてしまいます。
本来伸びるはずが油分がなくなってしまうために収縮運動が起きなくなってしまいます。
メーカーの保存期間は、未開封が基本的な考えで、開封してしまった場合にはなるべく早く使用してくださいという事になるのです。
長期保存や保存期間が、使い捨てマスクには無い!というわけでありません。
不織布マスクの素材の特徴って?
使い捨てマスクのマスク部分に使用されているのは、ただの紙ではないことを知っている方も多いでしょう。
でも、この紙らしき部分って何でできているのかというと、大本は紙でできていますが、ただの紙ではないのです。
紙なのに紙ではない?
って思っちゃいますよね。
不織布の感じの意味を考えてみれば、わかるのですが、織布ではありませんという意味になります。
紙は繊維同士を絡み合わせて製造されるので、紙の繊維が織布のように絡みあっていますが、不織布の紙の繊維は、布状のように織られていないのが特徴になります。
不織布は、繊維が一定方向またはランダム方向になっているので、その状態では結合することはないのですが、その繊維の隙間を圧着・融着・接着することで、1枚のシートができるのです。
織られていない分、多孔質(小さい穴がいっぱい開いている)が特徴になるので、使用目的によって、多孔質の特徴を活かした製品を作ることが可能になります。
使い捨てマスクの不織布の場合には、通気性や保湿性・吸水性に優れていることになります。
不織布は製造段階で、使用目的に合わせた多孔質を作り出すことが可能になっているので、大量生産することも容易であるために、コスパにも優れているというのも特徴です。
ですから使い捨てマスクを箱買いしても、それほど高いコストではありませんよね。
まとめ
使い捨てマスクの使用期限やマスクのメインに使用されている不織布について紹介してきました。
使い捨てマスクにこんな技術が使われているなんて、あまり考えたことがないでしょう。
使い捨てマスクなのに、何となくもったいない高度な技術を使用しているから何度も使用しちゃえ~!
と思ってしまう方もいるでしょうが、そこは使い捨てマスクですから、一度使用したものは何度も使用することはやめましょう。
まして、ウイルスや細菌がマスクの表面についていたなんて考えたら、ゾッとしちゃいますからね。