喪中期間中に年を越すとき、年賀状初や詣など、おめでたい事は控えるとというのは、一般的にご存知の方も多いと思います。
しかしいざ、新年を迎えて遠い親戚や、友人など、自分が喪中期間中であることを知らない方に会った時は、新年の挨拶をされることもあるかと思います。
同じように、「おめでとうございます!」と返すことが出来ない場合、どのように返せばよいのでしょうか。
喪中の年越しの挨拶の仕方は?
自分が喪中期間中に必ず訪れる年越し。
お正月は、お祝い事の行事とされており、控えた方が良いとされることが多いですが、年越しの際に、周りの方々に挨拶する時はどのような言い回しにするのがよいのでしょうか。
年越しは、基本的にはお祝いごとと言うカテゴリーには入らないので、通常通り過ごしても問題ありません。
もちろん、周りの方々に挨拶する際は、今年1年を労い、
「今年も1年ありがとうございました」
「来年もよろしくお願いします」
といった挨拶で大丈夫です。
一つだけ、気をつけないといけないことが、
「良いお年を」
です。
このフレーズは自分が喪中期間中で、相手に言うのは問題ありません。
しかしその逆で、相手が喪中期間中である時は使わない方がいいです。
人によっては気を悪くする方もいるかもしれないからです。
喪中期間中の年越しの過ごし方
年越しは、1年を振り返る日なので、喪中期間中でも大掃除をして年越しそばを食べてといった通常通りの年越しの過ごし方で大丈夫です。
むしろ、年越しそばは、細く長く長寿を願う食べ物なので食べて大丈夫です。
しかし、お祝いの意味合いが強いおせち料理は、なるべく控えるようにしてください。
喪中期間中は、初詣は控えるべきですが、お寺であればお参りすることは可能です。
その際に、「あけましておめでとうございます。」
という気持ちではなく、「今年もよろしくお願いします。昨年はありがとうございました。」
といった感謝の言葉や、故人のお墓参りをしにいくとよいでしょう。
新年の挨拶は昨年不幸があった場合はどうすればいい?
去年に身内に不幸があり、喪中期間中である場合は、
新年の挨拶で「あけめしておめでとうございます」という言葉を使うことは出来ません。
この場合は、
「今年もよろしくお願いします、昨年は大変お世話になりました」
などだけ言うようにしましょう。
万が一、相手が、こちら側に不幸があったことを知らずに
「あけましておめでとうございます」
と言ってきた際は、わざわざ自分が喪中だと言うことは言う必要はありませんので、「今年もよろしくお願いします」とだけ返しましょう。
自分が喪中期間中でも、会社での取引相手には通常通り、「あけましておめでとうございます」というがルールです。
会社と個人は別なため、個人のプライベートを会社に持ち出してはいけないからです。
年賀状も、会社の一社員としてなら、通常通り出すのがマナーです。
ハガキやメールの場合は?
喪中期間中は、年賀はがきを出すことができないため、事前にお世話になった人、いつも年賀状のやり取りをしている人には喪中はがきを出すのがマナーです。
万が一、それを知らずに年賀状が届いてしまった場合は、1月7日までの正月期間が開けてから寒中ハガキで年賀状を出せなかったことをなどを軽く添えてだしましょう。
メールやLINEで届いた場合、7日まで待つわけにはいかないので、 返信には自分に不幸があったことを軽く添えて、おめでとうというフレーズは避け、今年もよろしくお願いしますといった言葉を添えたら良いでしょう。
まとめ
喪中期間中は、避けるべきことも多いですが、近年は故人の意志を尊重するといった家族も増えてきています。
自分が喪中より、相手が喪中の方がどのように振る舞えば失礼じゃないか考えがちです。
フランクすぎのもよくはありませんが、こちらから挨拶すると相手も楽に返せるのではないでしょうか。
生前、故人がお世話になった方には故人の代わりに挨拶をしておくのもよいかと思います。