身内の方がその年にお亡くなりになった場合、喪中だから今年1年静かに過ごさなければならないというのが、喪中の基本ルールです。
喪中といえども、正月の挨拶回りくらいは大丈夫なのでは?
と考えてしまう、お嫁さんもいるのではないでしょうか。
これを実行してしまうと、親戚の方々などから、常識知らずのお嫁さんというレッテルが貼られ放題貼られてしまいそうな気もしてしまいますよね。
喪中は、身内の方が亡くなっているために、神様はこの方々を穢れという扱いにしてしまいます。
おめでたい正月には、静かにしていてくださいという事になるのです。
今回はそんな、喪中期間のお正月の挨拶回りや集まりについてご紹介していきたいと思います。
喪中の場合は正月の集まりや挨拶回りはどうすればいい?
喪中の時に正月の親戚の集まりや挨拶回りを、どうしていいか悩んでしまう方も大勢いるでしょう。
喪中の時に行ってはいけない基本的ルールが実はあるのです。
2. お正月に旅行に行ってはいけない
3. 年賀状を出してはいけない
4. 結婚式などの祝い事をしてはならない
などが代表的なルールになります。
この中に、正月の集まりや挨拶回りは含まれていないことに、気が付いた方もいるでしょう。
誰が亡くなったかによって喪中期間が決定します。
配偶者 夫1年間 妻 90日
実父母・義理父母 1年間
祖父母 父方150日 母方90日
おじ・おば 90日
実の兄弟姉妹・義理の兄弟姉妹 90日
の場合に喪中の扱いになるわけです。
新年の挨拶に回りに関しては、自ら行う事は避けた方がいいでしょう。
ただ、年に1回の親戚同士の集まりを正月に行っている方も大勢いるのではないでしょうか。
それも参加してはならないの?
と考えてしまいますが、親戚同士の集まりでは、正月を慶ぶというよりは、顔合わせ的要素が多いです。
ですので、参加しても問題は基本的にはありません。
しかし自ら、来年の顔合わせは?などと積極的に聞くのは避けるのがベターです。
親戚同士の集まりを来年もするからおいでよ~的なことで誘われたなら、問題なく参加してもいいです。
考えてみれば、自分が喪中であれば、親戚も喪中の可能性があるわけですからね。
喪中の初詣はいつから参拝することができる?
今年、自分の親が亡くなってしまった場合は、確実に1年間は喪中期間に属することになります。
でも、来年は自分が厄年だからお祓いに行きたい、来年受験だから合格祈願に行きたいなどという事も考えられます。
ここで、喪中期間は神社に行ってはいけない!と思っている方もいるでしょう。
しかし、喪中期間といっても神社に行っても問題はないのです。
忌中期間(亡くなってから49日間)となっており、この期間だけは神社に行ってはいけません。
神様は亡くなった方を穢れ(けがれ)としてとらえるので、この期間中に神社に行くと神罰が下るといわれています。
お寺には、忌中期間であっても、問題はありません。
お寺には、亡くなった方は、極楽浄土に行くという事になるので、穢れているとは考えてはいません。
神社に初詣に行く場合には、忌中期間が終わっていれば、初詣に行っても問題はありません。
ただ、近所の目は常に光っていて、井戸端会議で
「喪中なのに初詣に行くなんて、常識はずれよね~」
と議題に挙げられて、白い目で見られる可能性もあります。
49日の法要が終わっていれば、忌中期間は開けます。
しかし、喪中は続行しており、近所の方々の目も考えて行動するとなると、正月三が日に参拝に行く事は避けて、小正月(1月15日)あたりに行くのがいいでしょうね。
お寺の場合には、忌中・喪中の穢れという概念がないために、いつ参拝しに行っても問題はありません。
まとめ
喪中の時に正月の挨拶回りや初詣に行ってもいいのか?などを紹介してきました。
意外と、喪中=1年間という感じが一般的な考えが多いです。
厳密にいえば、事細かく決められているのが喪中のルールでもあるのです。
考えてみても、神社に参拝しに行くときって初詣以外はなかなか行かないことが多いのではないでしょうか。
たまには神聖な感覚を体感しに行くのもよいものです。