海のミルクと言われるほど、栄養が豊富な牡蠣ですが、物によってはあたってしまう食材です。
あたった時はどのぐらいの時間で症状がでてくるのでしょうか?
あたったときの対処法はどうしたらよいのかご紹介していきます。
牡蠣があたるのは何時間後?何日後までなら症状出る可能性ある?
牡蠣があたる理由として、いくつかあげられますが、主に2つです。
ノロウイルスと腸炎ビブリオによる理由が多いです。
この2つは、潜伏期間や感染経路が違うので、主な特徴をご紹介していきます。
■ ノロウイルス
潜伏期間は12時間~48時間となり症状はこの間に発症する事が多いです。
症状としては、主に突然くる強烈な腹痛が特徴的です。
同時に吐き気からの嘔吐と下痢を繰り返します。
症状はだいたい1日~2日程度でおさまります。
嘔吐下痢を繰り返している最中は、体内の水分が排出され脱水症状を起こしやすくなっているので、水分補給を心がけましょう。
■ 腸炎ビブリオ
潜伏期間は4時間~96時間とかなり開きがあります。
早い人だと食べた直後4時間後から症状が出ます。
主な症状としては下痢や腹痛です。
特に激しい腹痛と下痢が特徴的です。
牡蠣があたると薬を飲んで治療するの?
牡蠣を食べた時に起こす食中毒の場合、激しい腹痛、嘔吐、下痢の症状が特徴的です。
牡蠣にあたった場合、有効な薬はないため、市販の薬などで下手に下痢止めなどを飲まないようにしましょう。
牡蠣を食べた時に起こす食中毒で多いノロウイルスの場合、早く胃腸内にいるウイルスを外に出すことが回復を早める方法となります。
下痢止めを飲んでしまうと、ウイルスが胃腸内に留まる時間が長くなるため、回復を逆に遅らせてしまいます。
治療としては、薬ではなく、水分補給となります。
下痢や嘔吐を繰り返すと、体内の水分を著しく排出してしまいます。
嘔吐を繰り返しても、少しずつでいいので、補給を心がけてください。
ミネラルウォーターでも構いませんが、ベストは、経口補水液の方がよいです。
スポーツドリンクは、糖分が多いため出来れば避けた方がよいです。
カフェインが入っている、コーヒーやお茶も水分を排出させる効果があるため、さけてください。
どうして牡蠣はあたるの?
牡蠣が好きな人にとって、あたった時はとても辛いですよね。
なるべく、あたらない鮮度が良いものの見分け方が分かればよいですよね。
しかし牡蠣の場合、どんなに気をつけて新鮮な牡蠣を選んでも、絶対に食中毒にならないという牡蠣は存在しません。
その理由は、牡蠣が育つ環境から、店頭で販売されるまでの工程にあります。
まず、私たちが流す下水にはノロウイルスが含まれています。
ノロウイルスはどんなに下水処理を行っても取り除くことができません。
そのため、その流れた水の近くの海水で育った牡蠣はノロウイルスで汚染される可能性があります。
牡蠣は、下水が流れ出ない遠い綺麗な海域で育てられる事が多いです。
店頭に並ぶまでに、いくつかの洗浄や菌数チェックを行い、クリアしたものだけが並びます。
しかし、その菌数チェックにノロウイルスが入っていないことと、いくつかの段階をふむ途中で、ノロウイルスに感染してしまう可能性があります。
ですので、絶対あたらない牡蠣というものが存在しなくなります。
まとめ
牡蠣には、加熱用と生食用がありますが、生食用のほうが当たる確率が高めです。
あたるのが不安な方はしっかり火を通した牡蠣を食べるようにしましょう。
万が一、周りに当たった人や、自分が当たってしまった場合、ノロウイルスは人に移ります。
嘔吐物や排泄物には近づかず、アルコール除菌をして、手洗いうがいを心がけてください。
二次災害には十分に気を付けましょう。