街中では、なかなか見かける事が少ないムカデ。
人生の中で1度もムカデを見かけた事がない方もいらっしゃると思います。
ムカデは、実際は街中でも植え込み内の枯れ草で湿っている場所にいたり、公園内の植え込みにいたりする場合もあります。
仮に見かけたムカデが、小さい場合だった時に、知らずに小さいムカデのそばに手が行き、いきなり刺されてしまう可能性もありえます。
大きなムカデなら毒があるのは知識的に知っていても、小さければそんなに強い毒ではないのでは?
と考えてしまいそうです。
では小さいムカデに刺されたらどうなってどうなってしまうのでしょう。
小さいムカデに噛まれたらどうすればいい?
成虫になったムカデに噛まれた場合には、物凄い激痛に加えて、手が腫れあがり、病院などで、手当をする必要性が非常に高くなります。
ムカデは蜂のように針で刺すのではなく、強いアゴで咬みついてきます。
この時に、足で噛んでいる部分をひっかいてくるために傷が大きくなってしまうのです。
特に蜂の毒に似ている為に、以前に蜂に刺された方の場合には、アナフィラキシーショックが考えられるので、ムカデを家で見かけたら、噛まれないように撃退するしか方法はないでしょう。
ムカデの毒は、酵素を主体としていますから、普通の方法の応急処置では、逆効果になってしまいます。
噛まれた患部を冷やしてしまうと、痛みが増大したり、痙攣が起きたり、最悪の場合には失神してしまう事もあるのです。
じゃ~小さいムカデは、そこまで大げさな事態にはならないのでは?
と思う方もいる事でしょう。
しかし、小さいムカデも、ムカデはムカデですから、噛まれた場合には、激しい痛みを感じます。
小さいムカデも大きいムカデも、嚙まれた時の痛みはともに激痛レベルという事です。
ただ、成虫のムカデに比べて小さいムカデに噛まれた場合、毒に付いては、多少毒の量が少ない為に、大人の場合には適切な処理を行えば、病院へ行かずに市販薬(ステロイド系)の薬を塗布する事で問題はありません。
ですが、小さいお子さんの場合には、適切な処置をする必要性が高くなります。
43度以上のお湯に患部を10~20分シャワーで洗い流す事が第1条件です。
それからステロイド系の薬剤を塗布します。
そして念の為に病院へ行く事をお薦めします。
その場合は、ムカデに噛まれた事を伝え、皮膚科を受診しましょう。
ムカデが成虫になるまでの期間とムカデの寿命について!
小さいムカデも厄介な事がわかった事でしょう。
この小さいムカデは成虫になるまでの期間はどのくらいかかるのか?
寿命はどのくらいあるのか?
って気になりますよね。
ムカデの活動時期は5月~6月がもっとも活発に動きまわります。
それは、産卵期にもあたり、一回の産卵で50個ほど産卵します。
8月は気温が高くなるために、行動する事を止めて9月頃から活動を再開し始めます。
メスのムカデの背中に卵を乗せて、カビや外敵から卵を守るのです。
9月~10月頃に卵がかえり始め、小さいムカデが誕生します。
ムカデの幼虫は2mm程度ですが、2回の脱皮を繰り返し、3カ月後に親から巣立ちします。
ムカデは、最低でも3ヶ月は子育てをしているのです。
全てが成虫になるわけではありませんが、親元を離れてから10回ほど脱皮を繰り返して成虫になります。
10回の脱皮で成虫になるムカデですが、そこまで達するまで3年の月日を有します。
寿命については、無事、天敵や外敵等に出くわさない場合には6年~7年生きる事が出来るのです。
オオムカデの場合には最大で60cmまで成長し、無事生き残る事が出来れば7年~10年の寿命があるという事になります。
虫と思われがちですが、節足動物ですから、このクラスの生物の中では、かなりの高寿命と思って下さい。
まとめ
小さいムカデに噛まれた場合にどうすればいいのか?
成虫になる期間と寿命に付いて紹介してきました。
2cm程度の小さいムカデを見かける時期としては、秋口の10月以降という事が多いです。
マッチ棒サイズの小さいムカデは親離れしたばかりですが、既に毒を有してしますので、大人でも噛まれたら激痛レベルなのですから、小さいお子さんにとっては、トラウマになってしまう可能性もあるでしょう。
小さいムカデだからとバカにはせずに、適切な対応をするようにしましょう。