お彼岸や月命日、お盆の時期等にお墓参りに行ってはお墓の掃除をしますよね。
この間、井戸端会議をしていたらお墓参りの時に、お墓に水はかけない方がいいのよ!
と伝えられました。
今までお墓参りの時にはお墓に水をかけて墓石を洗っていたので、少し不安になってしまいました。
そこで、お墓に水はかけてはいけないのか、またそのほかにも墓参りの時にしてはいけないタブーはあるのかを調べてみることにしました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
お墓で写真撮るのよくない?墓石に水をかけるのも良くない?
お墓で写真を撮るのは不謹慎のように思えますが、しっかりとした理由があるのであれば写真を撮るのも構わないとされているようです。
お墓は故人を弔う建造物に当たります。
生きている人からすれば、家のようなものです。
私たちは家の前で記念撮影をしたりしますよね。
それと同じことと考えるのであれば特に問題はないとされています。
しかし、興味本位からの写真撮影を行うのはやめておく方がいいです。
子供や孫たちが一生懸命手を合わせている姿や、なかなかお墓参りにくることが出来ないので、せめて写真に撮ってそれを見て手を合わせたい!
など、きちんとした理由があれば撮影をしても問題ありません。
ただし、他の家のお墓が映らないように気を付けるようにしてくださいね。
お墓に水をかけるのか、かけないのかで意見が分かれるようですが「どちらでもいい」が答えです。
しかし、「どちらでもいい」と言われると余計に迷ってしまうので、墓に水をかける意味、かけない意味をまとめてみました。
お墓参りは今生きている人から故人への気持ちの表れですので、自分でしっかりと意味を理解して行えばご先祖様も怒ったりすることはないでしょう。
<お墓に水をかける意味>
・餓鬼への施し
仏教では六つの世界があるとされていて、その世界を輪廻すると言われています。
六つの世界とは天道、人間道、修羅道、畜生道、飢餓道、地獄道です。
このうちの飢餓道には水がないとされています。
人間時代に贅沢を尽くした人間は、この飢餓道に落ちるとされているのです。
もしご先祖様がこの飢餓道に落ちていれば喉が渇いているはずです。
そのため、お墓参りをしたときは、お墓に水をかけるのがいいとされています。
また、お墓に水をかけることはこの飢餓に施しをすることにもなります。
・風習として残っている
昔からお墓は故人が宿っているものとして扱われ大切にしている人も多いと思います。
そんなお墓が普段雨風にさらされ、汚れているので、お墓参りに来たときはきれいにしたいと思うのは当然でしょう。
大切なお墓を汚れたままにはしておけないと水をかけてきれいにするという風習が残っていると考えられます。
また、お水をかけるとこは墓石を清めるという意味もあります。
<お墓に水をかけない理由>
・仏様への無礼にあたる
墓石を仏様とされていることがあります。
そのため、墓石に水をかけるという行為はご先祖様の頭から水をかけるようなものだと認識している人がいます。
ご先祖様の頭から水をかけるのは失礼にあたるので、墓石に水をかけないとされています。
・墓石が割れることがある
お墓に水をかけることで墓石が割れるとして、水をかけない方がよいとしている人がいます。
特に夏場は太陽にさらされ続けて墓石が触れないほど熱くなっていることがあります。
そこに急に冷たい水をかけると温度変化を起こして墓石に傷をつけてしまう可能性があると考えられています。
しかしこれは、よほどの高温でなければ問題ないとされているのが実情です。
普段から墓石は太陽にさらされ、急な夕立などで水がかかることも十分にあり得ます。
しかしそれでも墓石に変化があることはほぼありません。
よって、お墓に水をかけることで割れることはほぼないとされています。
故人が好きだったからという理由でお墓にジュースやお酒をかける人がいますが、お酒やジュースは墓石を傷める原因となりますのでやめておいた方がいいです。
墓前に供えるだけにしておいた方がいいですね。
お墓に供えてはいけない花とかあるの?
基本的には備えてはいけない花はありません。
故人が好きだったお花や、季節にちなんだお花をお供えすると、ご先祖様もきっと喜んでくださることでしょう。
しかしながら、マナーとして供えない方がいいとされている花はあるようです。
・とげがある花
・毒のある花
・匂いがきつい花
これらのお花は周囲に迷惑をかけてしまう恐れがあるので避けた方がいいとされています。
まとめ
お墓にお水をかけるのはお墓をどうとらえるかによって良しとするかダメとするかが分かれることが分かりました。
私はやはり汚れたままのお墓にしておくのは申し訳ないなと感じたのでこれからもお墓を綺麗にして水をかけようと思っています。
捉え方ひとつで行為が良く感じられたり悪く感じられたりするので難しいところですね。
写真撮影もダメだと思っていましたが、お墓参りに頻繁に行くことが出来ないので写真に撮ってお参りがわりにするなどという理由があれば特に問題ないことも分かりました。
お墓参りは生きている人間の心で行うものなのだなと改めて感じました。
しっかりとご先祖様を思って墓参りを行いたいと思います。