先日、自宅でムカデを発見し、大騒ぎしてムカデの退治をしました。
見た目も気持ち悪いですし、毒を持っているのであまり見かけたくない虫ですよね。
野外で見るには仕方ないと思いますが、自宅にはもう出てほしくない…
と思っていたのですが、友人にこの話をすると「ムカデは1匹見つけると絶対もう1匹いるよ」という話をされたのです!
詳しく聞いてみると、ムカデは必ずつがいで行動していて、1匹見つけると絶対もう1匹いるとのこと。
もしそうであったら我が家にもう1匹ムカデがいることになってしまいます…。
恐ろしくなったのでムカデはつがいで行動しているのは本当なのか、また、ムカデが出ない方法はないのか調べてみることにしました。
ムカデが出たらつがいでいるというのは迷信なの?本当なの?
ムカデがつがいで行動する、という話は迷信であるようです。
しかし、ムカデを1匹発見したら、もう1匹家にいる可能性は十分にあるようです。
ムカデの生態について詳しく調べてみました。
ムカデは本来、雄と雌が一緒に行動するのは繁殖期である5~6月のみなんです。
繁殖期に雄と雌が一緒に行動することがありますが、雄は精子の入った袋を置くとその場を離れてしまい、雌はその袋を生殖口から取り込んで産卵します。
産卵は7~8月頃に行われ「抱卵」と言ってお腹に卵を抱えて孵化するのをじっと待ちます。
また、子供が生まれた後も母ムカデは子ムカデをお腹に抱えたまま子育てをします。
子ムカデは最初は薄い黄色っぽい色をしていますが2度程脱皮を繰り返すことで大人と同じ色に近づきます。
この時にムカデを見ると「つがいで行動している」と思ってしまうことも十分にあり得ますね。
ムカデを何度も発見するのは、ムカデが発生しやすい環境になっている可能性もあります。
ムカデにとって家の中は外よりも安全で、かつ餌になるゴキブリが豊富にいる状況であればムカデにとっては天国と言えます。
また、ムカデの好む暗くジメジメした環境が家の中に多く、家の中に入り込みやすい隙間がたくさんあります。
よって、餌が豊富にあり、比較的安全な建物があり、入り込める隙間もあるとなれば家の中がムカデの住処になってもおかしくないということです。
そのため、複数匹ムカデを発見することもあり、その時に「つがいで行動している」と勘違いすること多々あるようです。
ムカデが出ない方法や対策をしっかりしよう!
まずは家の中をムカデが嫌う環境にするのが対策としては一番いいと思います。
具体的な方法としては2点あります。
● 家の中は常に綺麗に保つ
家の中に常にごみがたまっていたり、換気があまりされず湿気がたまっていたり、部屋が散らかっていると、ゴキブリが好む家になります。
ゴキブリが好む家になると、ゴキブリを餌とするムカデも寄り付くようになってしまいます。
そのため、ゴキブリが出ない家づくりをすることがムカデの出ない家につながるようになります。
● 床の換気口に物を置かない
床下には湿気がこもらないように通気口があります。
この通気口がふさがっていると家の中に湿気がたまり、家の中がジメジメしてしまい、ムカデの好む家になります。
そのため、換気口には物を置かないように注意しましょう。
また、ムカデが嫌う成分を含んだものをムカデが侵入しやすいところに撒いておくのも効果的です。
ムカデは光があまり多くない場所で生活するため、視力があまりよくありません。
かわりに、触角と呼ばれる、触覚、嗅覚に優れた感覚器官を使って移動しています。
そのため、ハッカ油のような刺激的なにおいを嫌がり、自然と避けてくれるので、ハッカ油をムカデの侵入口に撒布しておくのも効果的です。
ただし、ペットを飼っている人は、ハッカ油の匂いがペットにとってストレスになる可能性があります。
特に犬や猫は人の何十倍もの嗅覚を持っています。
そのため、特に匂いがストレスになりやすいとされています。
また、猫は精油を分解するための酵素を持っていないため、精油が分解されずに肝臓に蓄積されてしまいます。
猫がハッカ油を嗅いだりなめたりすると次第に肝臓に溜まってしまい、中毒症状を起こしてしまう恐れもあります。
ですので、猫を飼っている家庭では使用しないほうがいいでしょう。
まとめ
ムカデはつがいで行動するという噂は迷信であることが分かりました。
しかし、ムカデが好む環境、侵入しやすい経路が確保されていると複数匹自宅にムカデが侵入している可能性が高いことが分かりました。
家を常に綺麗にし、湿気を逃がしたり、ムカデの餌であるゴキブリを退治することでムカデの好まない家づくりをすることが大切ですね。
あなたも、自宅でムカデを発見してしまったらまずは退治をしっかりと行ったうえでムカデの好まない家づくりを行いましょう。