高齢者の免許返納後のデメリットも知ってしっかりと対策!


近年、高齢者の交通事故が社会問題になっています。

親が高齢になったので、そろそろ運転免許を返納させたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

私もその一人で、何とか親を説得したいと考えているところです。

でも、免許を返納することで、どんなデメリットがあるのかも気になりますよね。

無理に免許返納させても、その後の生活がただ不便になるだけでは、なかなか言うことを聞いてはくれないでしょう。

そこで今回は、運転免許返納後のデメリットとその対策について解説します。

また、高齢者の免許返納の平均年齢や免許返納後の移動手段についてもご紹介したいと思います。

私と同じように、どうにかして親に運転免許を返納してもらえるよう説得したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください!

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高齢者の免許返納の平均年齢は?返納後のデメリットをきちんと対策!

警視庁が以前発表したデータによれば、運転免許の自主返納をした人の9割以上が65歳以上の高齢者であり、75歳以上の高齢者を対象とした調査での免許返納の平均年齢は「80.2歳」とのこと。

また、75~79歳の高齢者も約半数は免許返納しているそうです。

やはり75歳を過ぎると視力や聴力も落ちてきて、反応や瞬発力、判断力といった点でも低下は避けられませんから、運転への不安が大きくなってくるようです。

国の指針としては、一応65歳以上になったら運転免許は自主返納をしましょうということなので、この年齢が一つの目安にはなるのではないでしょうか。

免許返納によって、交通事故の加害者になってしまうような事態を防ぐことができますが、一方で、運転免許を返納することによるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

対策と併せてご紹介します。

① 車の運転はできなくなる

当然ですが、運転免許返納後は自分で車を運転して外出することができなくなります。

これまで買い物や通院などに自分で自由に行くことができていたのに、これが制限されるというのは結構大きなデメリットです。

しかし、運転免許の自主返納に対しては、自治体ごとに様々な優遇措置を受けることができます。

バスや鉄道、タクシー料金の割引など、いろいろな制度がありますので、免許返納後はそうしたメリットを最大限に使いましょう。

② 身分証明書がなくなる

運転免許証は顔写真も載っていますし、本人確認書類として使えるとても便利な身分証明書の一つです。

そのため、これがなくなったら今後どうしようと思われる方も多いと思います。

しかし、心配は不要です。

運転免許の自主返納の際には「運転経歴証明書」の発行申請ができ、これまでと同様に身分証明書として使用することができますし、提示により各種割引サービスを受けることができます。

なお、この「運転経歴証明書」は免許返納後5年以内なら、運転免許センターによって多少異なりますが交付手数料1,000円前後と非常にお得に入手できるので活用したいところですね。

③ 荷物を持つのが大変

買い物や旅行の時でも、車なら大きな荷物を持ち運べるので便利ですよね。

バスや電車を利用する場合は、どうしても自分で荷物を持つ必要があるので大変です。

この対策としては、お店によっては運転経歴証明書を提示することで配送料金が大幅に安くなったり、無料配送サービスを用意している店舗も増えてきているので、こうしたサービスを利用しましょう。

また、電動カートはある程度の荷物でも運ぶことができますし、車を運転できる家族が近くにいる場合には買い物などはまとめて頼みたいところです。

④ 気分転換できなくなる

車が好きで趣味の一つとして運転や整備をしていた人にとっては、その機会がなくなるのは寂しいものです。

また、車を利用して行っていた習い事やスポーツの施設があった場合に、そこまで気軽に行けなくなってしまうことも考えられます。

そのため、気分転換が上手くできなくなって、家に引きこもりがちになる例は多いようです。

免許返納前に生活スタイルがどう変化するのか、よくシミュレートしておくことが重要になるでしょう。

⑤ 家族の負担が増える

車での移動が一人でできないとなると、送り迎えや買い物など、家族のサポートが必要な場面が増えます。

家族が協力できれば良いですが、もしどうしても無理という場合は、役所や地域の包括センターで事前に相談してみましょう。

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免許返納後の移動手段はどうなる?やっぱり不便!?

上でデメリットとしても書きましたが、自分で車の運転ができなくなるということは、移動手段が一つ減ってしまうことになります。

それまで車を利用していた頻度が多ければ多いほど、その後の生活に与える影響は大きくなります。

しかし、「運転経歴証明書」の提示で、バスや電車などの交通機関の利用料金が割引される自治体がほとんどです。

運転免許自主返納を推進する政府の方針によって、今後この他にも様々なサービスが拡充されていくはずです。

当面の移動手段としては、徒歩や電動カート、自転車、バス、電車、タクシーなどになると思います。

免許返納後すぐはやや不便に感じることが多いかもしれませんが、慣れてしまえば安心安全な移動手段ですし、歩くことで運動不足の解消にもなりそうです。

まとめ

今回は、運転免許返納後のデメリットとその対策、高齢者の免許返納の平均年齢や免許返納後の移動手段について解説しました。

運転免許の自主返納によっていくつかデメリットはあるものの、事故による命の危険や賠償責任のことを考えると高齢者の運転はなるべく早めに避けるのが得策です。

返納後の生活について、家族でこの機会にしっかりと見つめ直してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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