錠剤の薬が飲めないお子さんって、たくさんいらっしゃいますよね。
中にはうまく克服することができずに中学生や高校生、大人になっても飲めないままの方も少なくはありません。
他のみんなは上手に飲むことができるのに…、と落ち込んでしまうことも。
どうして錠剤の薬をうまく飲むことができないのでしょうか。
また、どうすればうまく飲むことができるようになるのでしょうか。
今回は、そんな錠剤の薬の飲み方について、詳しくご紹介したいと思います。
錠剤が飲めない理由や飲み方のコツは?
錠剤の薬が苦手な方は、薬が喉に引っかかってしまったり、詰まってしまうことへの恐怖心が大きいので、うまく飲み込むことができません。
そして恐怖でうまく飲み込めないことから余計に引っかかりやすくなってしまい、恐怖心を消すことができないのです。
小さいお子さんの場合は、お母さんが上手に誘導して安心させてあげると案外うまくいく場合も多いです。
ですが、小学校高学年や中学生にもなると、自分の考えや意思が強くなります。
そうすると、いくら親が大丈夫だと言っても、恐怖心や苦手意識の方が勝ってしますのです。
私たちは普段の食事の中で錠剤よりも大きいものを飲みこんでいるので、本来は錠剤程度の大きさのものを飲み込むのは平気なはずです。
錠剤への恐怖心が大きい人は、薬だということを意識しすぎているんですね。
薬を飲むときは普通に水を飲むようにして意識を向けないようにすると、うまく飲み込めます。
先に口の中に錠剤を入れると意識してしまうので、水を含んでから錠剤を入れるようにしてみてください。
水の量が多すぎても飲みにくいので、一口の量で大丈夫です。
上や下を向かず、まっすぐ前を向いて飲むと、喉に引っかからず飲み込みやすいですよ。
うまく飲めることが続けば、自然に苦手意識もなくなっていきます。
最近は錠剤の薬が苦手な人のために、飲み込みやすくするためのゼリーなども販売されています。
ゼリーの中に薬を入れて飲むだけなので、薬の感触もありませんし、普通のゼリーを食べるときと変わりなく飲み込めます。
専用のものなので、薬の効果への影響も心配もありません。
小さなお子さんも喜んで飲んでくれるので、薬嫌いなお子さんにはおすすめですよ。
ドラッグストアなどで手軽に手に入るので、錠剤がどうしても苦手な方は一度試してみてもいいかもしれませんね。
そうしていくうちに、だんだんと自信が付いてきて薬を飲む時にリラックスできるので、食べ物を飲み込み時と同じような感覚で飲めるようになってくるでしょう。
錠剤を粉砕したり割ると薬の効果ってどうなるの?
錠剤を小さく粉砕したりして飲むことができると、苦手な方でも苦労しませんよね。
実は、錠剤を細かくカットするための商品も販売されています。
しかし、錠剤によっては形を変えることによって、効果が出すぎてしまったり、逆に効果が弱まってしまったりすることがあります。
徐々に溶けていくことで持続性が出るようになっている錠剤は、粉砕してしまうと一度で溶けてしまうので持続性がでなくなります。
胃ではなく腸で溶けるようにコーティングされているものは、中身が出てきて胃で溶けてしまうので効果がなくなってしまいます。
錠剤はどれも同じように見えてもそれぞれ全然違うもので、最適な効果が出せるよう形成されているんです。
なので、飲み込むのが苦手だからと勝手な判断で形を変えてしまうことは絶対にしないでください。
どうしても小さくしないと飲めないという場合は、医師に相談してからにしましょう。
まとめ
錠剤の薬を飲めない方は、大人でも少なくありません。
薬を意識しすぎず、水を含んでから薬を口に入れ、まっすぐ前を向いて飲み込むと飲みやすいです。
専用のゼリーなどを使うと小さなお子さんでも簡単に飲み込むことができます。
粉砕すると簡単に飲み込めそうですが、薬の効果を強めてしまったり弱めてしまったり、効果がなくなってしまうこともあるので、勝手に形を変えてはいけません。
錠剤の薬はコツさえつかんでしまえばだれでも簡単に飲み込めます。
うまく飲み込めた経験があれば、自信にもつながります。