焼きたてのトーストに塗ったり、ホットコーヒーに入れたり、煮物などのお料理や、お菓子作りにと、幅広く使えてとっても万能なはちみつ。
栄養価がとっても高いのにカロリーが低めのため、お砂糖の代わりに使っているという方も多くいらっしゃると思います。
そんなはちみつですが、ただひとつ、難点をあげるとすれば、それは
「固まってしまう」
ことではないでしょうか。
さあ使おう、と思ってはちみつの容器にスプーンを入れたら、カチカチに固まっていて困ってしまった、という経験はありませんか?
そこで今回は、固まってしまったはちみつの上手な溶かし方、固まらないための防止方法などについてご紹介いたします。
蜂蜜が固まる時の溶かし方や防止方法ご紹介!
まずは、はちみつが固まる理由からご説明します。
はちみつが固まってしまう主な原因は、温度です。
室温が低かったり、冷蔵庫の中で保管しておくと、はちみつに含まれるブドウ糖の性質によって固まることが多くなります。
はちみつは5℃~14℃の間がもっとも結晶化して固まりやすくなるんですよ。
はちみつは、白く固まってしまっても、品質や成分に変化はなく、問題なく食べることができますのでご安心ください。
では次に、固まったはちみつの溶かし方をご紹介します。
急いでいる時に一番手軽な方法は、電子レンジを使って加熱して溶かす方法です。
使いたい分量のはちみつを耐熱容器に入れて、電子レンジで温めます。
このときに注意していただきたいのは「温めすぎてしまう」ことです。
はちみつは、45℃を超えると成分が変化してしまうといわれています。
そのため、まずは600wで30秒ほど加熱してみて様子を見ながら、まだ固いようでしたら短い時間を追加してさらに温めてください。
電子レンジは熱の伝わり方にムラが出ることもあるので、加熱と加熱の間にかき混ぜるといいですよ。
多くのはちみつメーカーさんがおすすめしているはちみつの溶かし方が、湯煎で溶かす方法です。
少し時間と手間がかかりますが、はちみつ容器丸ごと溶かして滑らかな舌触りのはちみつに戻すことができますよ。
① なべに水を入れて、ふたを外したはちみつ容器を入れます。
水の量は、はちみつの量よりやや下になるように調節してください。
② なべに火をかけます。
お湯の温度が50~60℃くらいになったら、ゆっくりとはちみつをかき混ぜて溶かしてください。
③ はちみつが溶けて元に戻ったら、なべから出してそのまま自然に冷やします。
湯せんで溶かす方法も、はちみつが高温になりすぎると成分が変化しますので、温度の上がりすぎに気をつけてくださいね。
時間に余裕があって、急いでいない時におすすめなのがお風呂の湯ぶねで溶かす方法です。
湯ぶねの温度は40℃前後のちょうどいい温度のため、放置するだけできれいにはちみつを溶かすことができますよ。
はちみつの容器のふたをしっかりと閉めて、さらにジッパーつきのビニール袋などに入れます。
これを湯ぶねの中にポーンと入れて、はちみつが溶けるのを待ちましょう。
はちみつの量によって溶けるまでの時間は異なりますが、だいたい1時間~5時間ほどかかるようです。
では次に、はちみつが固まるのを防止する方法をご紹介します。
はちみつが固まってしまった場合は、先ほどご紹介した方法で溶かすことができますが、そもそも固まらなければ一番いいですよね。
はちみつが固まらないようにするには、直射日光が当たらず、一定の温度に保たれた場所で常温保存するといいですよ。
はちみつの保存に適している温度は18℃~24℃です。
温かい空気は上にあがっていく性質があるので、直射日光の当たらない棚の上段に置いておくのがおすすめです。
はちみつで固まるのと固まらないのってあるの?
固まってしまうはちみつはありますが、固まらないはちみつもあるのでしょうか?
はちみつの種類によって、固まりやすさに差があります。
はちみつの主な成分は、
ブドウ糖、果糖、水分、花粉
です。
はちみつは、温度が14℃以下になると、ブドウ糖が花粉などを核として結晶を作ります。
この、結晶を作った状態を、私たちが「はちみつが固まった!」と呼んでいるのですね。
つまり、ブドウ糖の比率が高いはちみつほど、固まりやすくなるのです。
● 果糖が多いはちみつ…固まりにくい
はちみつの固まりやすさ、固まりにくさには、ブドウ糖や果糖の成分の比率によって違いが出てくるのです。
まとめ
固まったはちみつの溶かし方や、はちみつが固まらないための防止方法、固まりやすいはちみつと固まりにくいはちみつの違いについてご紹介しました。
もし固まってしまっても、溶かすことのできるはちみつ。
はちみつは適切に保存していれば、はちみつ自体が殺菌能力を持っているため、腐ることがないといわれています。
腐らなくても、時間の経過とともに風味は落ちていきますので、できれば表示された賞味期限を目安に使い切るようにしましょうね。
はちみつが固まったら上手に溶かして、お料理にお菓子に飲み物に、どんどん活用してくださいね!