お子さんに吃音の症状が出てしまった。
親としては、見ていて本当に辛いですね・・・
幼児期に吃音が出る事は、決して珍しい事ではありません。
我が家の子供も吃音があり、その体験談をありのままに
ご紹介したいと思います!
吃音の治療で子供はどうすればいい?
吃音の原因で一般的な物が
①取得した語彙が急激に増えてくる時期は、頭の中で考えている事と、
実際に口で発する事の出来る言葉のバランスが崩れて、どもってしまう。
②ストレス等の心因的な事が原因で、吃音になってしまう。
等が、主な原因と言われています。
お子さんの吃音の原因が①のパターンなのか②のパターンなのか、
本当の原因は、結局のところ分からないのです。
もしかしたら、両方がたまたま重なっているのかも分かりませんし、
②が原因だと思ってみても、案外違っているかもしれません。
これは結局のところ、誰も断定はできないのです。
あくまでも、確率論になってしまいます。
ですが、「最近引っ越しをした」とか、「下の子が生れた」とか、
「最近イライラして子供を叱ってばかりいる」等の思い当たるふしがある場合も
あります。
ここで、我が家のパターンを簡単にご紹介させて頂きます。
まず、結論から申し上げます。
3歳直前で吃音が急に始まってしまった娘。
現在小学4年生ですが、ベラベラです(^^)
大人顔負けの、くそ生意気な事もいっちょ前に申します(^^;)
吃音が治ってからは、今のとろこ一度も再発はしておりません。
我が家の場合は、おそらく②のパターンだったと思います。
娘が2歳半ぐらいの時に、下の子が生れました。
そして、娘には生れてすぐからアトピーがあり、夜中になると日中以上に
痒がりました。
下の子が生まれる前までは、痒みでくずる娘に、私が皮膚に傷がつかない
程度に代わりに掻いてあげて対応してあげれたのですが、
下の子の夜中の授乳などが重なったりすると、娘に対応してあげれなく
なったのです。
生後間もない下の子をほっておく訳にはいかないので、痒みで力一杯皮膚を
掻きむしる娘を、ついついイライラした気持ちで見てしまい、
眉間にしわを寄せて、毎晩睨み付けておりました。
授乳中で手が離せないですし、下の子がせっかくウトウトして眠りかかっている時に
声を出して上の子を注意すると、下の子がまた目を覚ましてしまったら
嫌だという思いもあり、娘には私の表情で分かってもらおうとして、
睨み付けていたのですが、今思えば親として恐ろしい事をしていたと反省しております。
そんな虐待にも近いとも思えるような事を夜な夜なしておりました。
そして、3歳の直前のある日に吃音が始まったのです。
「おおおおおおおおおか~さん。」
という具合に、最初の出だしの言葉を連呼します。
そんな日々が何日か続き、本人も自分のどもりを自覚しだし、「お母さん」と
すっと言えないので、私の事を「この人」とか別の言いやすい言葉で表現するようになりました。
見ていて本当に辛かったです。
しかも、吃音が始まって数日後、娘は何か嫌な事や困った事があると、
今まではしなかった、「眉間にしわをよせる表情」をするようになりました。
そうです。
私が夜な夜な娘を睨み付ける時の表情です。
吃音の原因が分かりました。
娘にとっては、ただでさえ下の子が生れて、精神的に不安定になる時期の上に、
アトピーで痒くて痒くて仕方なくて、強く掻きむしってはダメと分かっていても、
どうしても我慢できない。そして掻いてしまうと、母親から睨み付けられるのですから。
娘にしたらすごいストレスだったでしょう・・・・・
そして、夜寝る前の布団の中で「おおおおおおか~さんの事大好き」
などを言うようになったのです。今まで、そんな事をわざわざ口にした事はありません。
母親が自分の事を本当に好きなのか不安だから、その裏返しで自分が言うのでしょうか・・・
胸が痛みました。
吃音の子供への対応はどうする?
我が家の場合は、娘の原因が強いストレスの物だと予想が付いたので、
それからは私も心を入れ替えて、下の子よりも娘の対応をまずは大切にするようにしました。
ちょっとした事で怒鳴ったり、些細な事で嫌味を言ってしまう自分の子育てを改めました。
それでも、イライラしてしまう時は、ついついキツイ口調で怒ってしまう事も
ありましたが、以前と比べるとかなり改善させました。
私もいろいろと幼児の吃音の事を調べて、対応の仕方にも気を配りました。
◎どもっていても、特になにも指摘しない。・・・ゆっくりしゃべったら?とかを言うと
却って子供にどもりを意識させてしまうので、あえて何も言わない。
ゆっくりしゃべらす為には、子供を指摘するのではなく、自分が普段からゆっくり目に
しゃべるようにする。ちなみに、私は基本的に早口です。なので、現在も出来る限るは
子供の前では特に意識してゆっくり目にしゃべるようにしております。
しゃべり方というのは、母親の影響をすごく受けます。
そっくりなしゃべり方の親子、良く見ますもんね(^^)
◎周りにも声をかけておく・・・吃音は注意して急に治る物ではありません。
意識させると、ますますプレッシャーから、どもりが酷くなったり長引いたりします。
ですので、家族はもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんにも伝えておきましょう。
子供と接する事が良くある、仲の良いママ友さんにも「実は今、子供が吃音が出ているのよ~。
色々調べてみたら、吃音は指摘しない方か治りが早いようだから、子供が言葉に詰まっていても
気にせずスルーしておいてね(^^♪」等と根回ししておきましょう。
◎子供の心が落ち着くように、スキンシップや優しい眼差しで目をしっかりと合わせてあげたりして、
不安を取り除いてあげる。
このような事を心がけながら、我が家の場合は特に病院などに行かずに、結果的に4~5か月ほどで治りました。
急にピタッと、どもりがなくなるのではなく、だんだんとどもりが減っていき、気が付けば
吃音はなくなっていたという感じでした。
今、吃音で苦しそうにしゃべるお子さんを見るのは、本当に胸が痛い事と思います。
ですが、これをきっかけに自分の子育てを振り返ってみる、いい機会になったと前向きに
受け止めて、吃音ばかりに目を向けるのでなく、毎日をいかに楽しく穏やかに過ごせるかに
目を向けて頂きたいと思います。
そうすれば、きっとお子さんの吃音もだんだんと収まってくるはずです。
吃音の子供はどんな病院に行けばいい?
私の子供は結局、病院に行ったりはせずに治ってしまったので、お子さんの吃音が始まったからと
言って、すぐに慌てて病院に行く必要はないと思います。
おそらく病院に行っても、吃音を急に治す飲み薬や注射がある訳でもありませんので、
お医者さんも「もうしばらく様子を見ましょう」と言われるでしょう。
特に強いストレスがなかったとしても、言葉の成長の一環でどもってしまう事もありますので、
しばらく様子を見るしかないのが現状でしょう。
ですが、ここで気を付けないといけないのは、病院に行く事によって子供により吃音を意識させる
事になり、お子さんによっては「吃音を治さないをダメなんだ!」「私はおかしんだ!」と
思ってしまうかもしれないのが、怖いところです。
大人としましては、病院で話を聞いてもらうだけで安心するというメリットはあるかもしれませんが(^^;)
しばらく様子を見て、どうしても気になり、話だけでも専門の人に聞いておいてもらいたいと
思われるようでしたら、近所の小児科とかに飛び込みで行くのではなく、お住まいの保健センターなどで
子育て相談の電話窓口等があると思いますので、まずは吃音の相談してみるのがいいと思います。
近所の小児科か耳鼻咽喉科などに行っても、よっぽど吃音を専門にしていない限り、
「しばらく様子を見ましょう」パターンになると思うので(^^;)、もし病院などに行くのならば、
専門にしている所ではないと意味がないのではと思います。
まとめ
現在の娘は吃音とは全く無縁の生活を送れておりますので、貴方のお子さんもきっと良くなります!
お母さんのニコニコ笑顔が一番の薬なのです(*´▽`*)
最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m